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Art, Cusine, Travelなどの日記


by artycrafty
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サンライン:驚愕のカレー屋

サンライン:驚愕のカレー屋_e0081652_2225182.jpg東京に行くとつい行ってしまうカレー屋がある。
都営浅草線「泉岳寺」と南北線「白金高輪」の中間くらいに位置する「サンライン」だ。
ここはすでに結構有名な店でネット上の評判でも賛否両論に分かれる。
私は賛の方だ。

なぜそうも好き嫌いが分かれるかというと、一つには、ここのメニューはカレーライス一品であること。二つには、そのカレーに具が入っていない(正確には具が溶けて固形物がない)こと。三つには、その割に値段が1500円と高いこと。四つには、ライスが胚芽米であること。五つには、かなり辛いこと。そして極めつけの六つ目の理由は、絶対に水を出さないということである。

通り沿いにあるその店は小さなペンション風の普通の民家のようで目立たない。その白くくすんだ壁にはシンプルな看板が一つ。こう書かれている。
「英国風カレー、1500円、お水はいっさい出しません」

カウンター6席だけの狭い店。おばさんが一人。皿にライスと、スープ状のカレーを入れて出すだけ。スープ状のカレーを飲み、ライスを食べる。辛くあっさりした味。コクがあるわけでもない。しかし確かに背景に複雑な風味がある。臭いのないニンニクが多量に溶けているらしい。肉や野菜が形をなさないほど煮込まれて、裏ごしされているとのこと。いつしか汗腺から汗が滲んでくる。

完食した人には抹茶アイスが出される。水は最後まで出されないけど。水を飲むとこのカレーの薬膳的効果が薄れるためだとのこと。

実は私とこの店の付き合いは非常に古い。この店は数年前この場所にオープンしたのだが、それ以前は名古屋の栄・錦の「のんき横丁」とかいう名前の場所にあったのだ。更にそれ以前に、名古屋の今池にひっそりとあったことを知る人は少ない。当時は頑固親父さんが一人でやっていた。ここ数年は体調を崩し店には出ていないようだ。

当時は今のようにスープ状のカレーがほとんどなく、初めて食べたときはまさに驚愕のカレーだった。その辛さに、完食することが無理かとも思われたものだ。それが今や何の苦もなく食べれてしまう。辛さに慣れてしまったのか。それもまた寂しいことだ。

この店をおもしろおかしくレポートしているページがあるので紹介しておきます。

http://blog.livedoor.jp/tokyo_exchange/archives/15489161.html

http://www.brutusonline.com/brutus/regulars/curry/main.jsp?issue=033

サンライン
東京都港区高輪1-5-15
tel 3441-0170
am11:30-pm2:00
pm6:00-pm11:50
日・祝日定休
by artycrafty | 2005-10-25 22:03 | Gourmet